こんつは、ハンキー・ドリ→・ハンクです。「ドリー」ではありません。「ドリ→」です。意図?朝、玄関を出たら槍と盾を持ったアフリカンが突っ立ってて「君、槍と盾と、それからそこに突っ立てる意図は?」と聞きますか?聞きませんよね。聞く前に、胸に槍が突き刺さってるわけですから。そういうことです。
あー、ところで、僕ぁ自然が大好きです。海の町で育ったわけですから、
海の生き物大好き。だから殺す!磯遊びなんぞしててナマコを捕まえようものなら、叩きつけて内蔵を吐き出させたらそのままガブリ!です。貝類も、生で食える種類のは砕いてえぐってぺろっとです。ウニなんか、脳天カチ割って生きたままちゅるっとです。針がうねうね動いてるウニの卵は甘くて、カルキ臭もありません。磯に迷い込んだ毛ガニを捕獲したときなんか大変です。逃げる気満々にジタバタしてるのをニヤニヤしながらお風呂に入れてあげます。冷凍してないカニ味噌はクセがなくていいもんです。僕ぁそうやって命の尊さを学びました。
僕ぁファミコン黎明期の世代でして、「子供が外で遊ばなくなった」と言われはじめた頃のガキんちょです。それでも、山で野苺や山葡萄を採って食べたり、海じゃ泳いだり磯釣りしたもんです。勿論、家じゃセンズリです。
娯楽が発達したこともあるんでしょうが、故郷の前浜を眺めるに、磯で遊ぶ子供達をあまり見なくなりましたし、磯遊びができるようなとこが激減したような気がします。それどころか、温暖化や改良工事のせいもあるんでしょうが、生き物がいそうな気配が希薄です。昔は浅瀬にヒトデがごっそりいたもんですが。悲しいことです。
そんなノスタルジックなことを考えていると、一緒に遊んだお友達のことを思い出します。みんなイカレてました。
いま思うと味噌汁にしたらいい出汁でたんじゃないかと思うんですが、磯で手軽にゲットできる生き物はカニさんです。岩場の陰や石の裏にガッチョリ身を隠してたもんです。
それを子供達は家で飼ってみようと何匹か連れて帰るわけです。ホントは熱帯魚とか飼いたいわけですよ。でもカニで我慢。
子供達は午前中に捕獲したカニを水槽や洗面器に入れ、午後になると水替えに行きます。こまめに水替えをすると何日か生きた記憶があります。でも、やっぱり死んじゃうんですね。可哀想っていうか、一匹死に出すと一気に腐敗しちゃって、香しき港のにほいを撒き散らすんで懲りちゃうんですね。誰も「こんなに悲しいなら飼わなきゃよかった」なんて言いません。始末が面倒で飼わなくなるんです。ゴダッペと呼ばれていた、川の入り江にしかいないドジョウみたいな魚なんか、数時間で死んでカイコのまゆみたいのを発生させて度肝を抜いてくれたもんです。
友達のシュウジくんは凄いです。フツーは五匹くらい連れて帰るところをバケツ一杯にしてましたから。しかも、水替えが面倒で
「海水って要は塩水っしょ?」と絶壁を緑のペンキで塗った中国人みたいなことを思い、食塩水の中にぶちこんだそうです。もう、お亡くなりになるのがはやいのなんのって、一晩で”元”カニさんたちで溢れかえってしまい、港どころじゃない、土左衛門が浜に打ち上げられたんじゃないかっつーにほいを放ったそうです。
カニさんてんこ盛りといえばケンジくんも凄かったです。
ケンジくんもカニでバケツを一杯にしたんですが、その後がひどい。天高く放り投げて地面に叩きつけて半殺しにしてました。それに飽きると今度はヒトデです。青い手裏剣型のヒトデだったんですが、それをテトラポッドの角目がけて全力投球です。新幹線に撥ねらるようなもんです。ヒトデくんは無惨にもバラバラになっていきました。ケンジくんがちゃんとした大人になれたかちょっと心配です、僕ぁ。
磯釣りは魅力的です。なんたって、食べられる魚が釣れれば晩ご飯になるわけですから一石二鳥というわけです。
まずは餌の調達です。磯に行くと、ぺんぺん草みたいだけど素手じゃ切れないような海藻が生えてます。これを根っこから引っこ抜くと、根っことは別に根っこより根っこっぽいもんが仰山付着してます。
実はこれ、虫の巣でございまして、先端を切って優しく押し出すとゴカイの仲間が出てきます。にゅるっと。これを餌にするんですが、使う分だけにゅるっとしないと大変なことになります。こいつら毒もってまして、運が悪いと痛痒い湿疹に苦しむことになるからです。よく素手でいじくったもんです。今なら見るのも嫌です。子供って恐ろしいですね。
さあ、餌も調達したし、フィッシングの始まりです。釣り竿は笹です。その先に天蚕糸を結びつけるだけ。
世の中の不思議ですが、求めるものは大体向こうからやってきません。やってくるのはいらないもんばっかだったりします。釣りもそうでして、食べられる類のもんが釣れることはあまりありません。
釣れるのはドンコと呼ばれるもんでして、これは煮ても焼いても食えないということで嫌われ者でした。昨今、TVなんかで「ドンコは煮物にすると美味」と紹介されるのを目にしますが、どうも僕らが釣ったドンコとは姿形が違います。僕らのは頭から尻尾まで同じ太さでして、やっぱり食えそうにありません。
ドンコは食えないだけじゃありません。食い意地が張ってる奴でして、数回に一度は針を腹ん中まで飲み込んじゃうんで嫌われてました。
こうなると針は諦めなきゃならない。お金のない子供たちはそれでその日の釣りは終了です。怒りがおさまらない恐るべき子供たちは、ありったけの怒りをドンコにぶつけます。
「この、ドンコ野郎!」
バチーン!
ジタバタバタ...
天蚕糸を振り回して地面に叩きつけます。しかも、コイツが中々威勢がいいときたもんでして、子供たちの叩きつける腕も熱くなります。アキラくんなんか、ドンコのアヌスに爆竹を突っ込んで爆発させてました。最後には前から後ろから。ゲラゲラ笑いながら。一体、彼はドンコにどれほどの恨みがあったのでしょうか?彼もまたちゃんとした大人になれたか心配です。とっても。いや、案外「食べられないお魚さんだって生きているんだ友達なんだ」と子供に説教かましてるかも知れません。人間そんなもんです。高校時代の同級生、イシヤマくんちのお父さんなんか、五人も子供こさえておいて、息子がエロ本隠し持ってるとボコボコに殴ってましたから。
蛇足ですが、フナムシはご存知ですか?ワラジムシの化け物みたいなやつです。普段は物陰で息を潜めていますが、人の気配を察するや、数十匹単位で一斉に移動します。速度はゴキブリと同じくらいでしょうか。動きも似てます。すぐ逃げてくれるんで、あんまり怖くはありません。
フミトシくんは、小学校の頃、そのフナムシを素手で捕まえることができるという神の手を持っていました。
それだけならいいんですが、フミトシくんは捕まえたフナムシでコーラの1リットル瓶(まだペットボトルはなかったんんですね。)を満たすという恐ろしいことをやってのけたことがあります。楽しそうでしたが、彼は少年期に入ってシャコやエビが食べられないようになりました。おフナムシ様の仕業じゃ!
そうそう、更に蛇足ですが、海にも虫って結構いるんですよね。磯で採った布海苔なんか、ちゃんと洗ったはずなのに奇妙な形の虫とかシオムシとか混入してたりしますもの。シオムシって見た目は桜エビなんですが、人が溺れると真っ先に目ん玉を食い散らかしにくるという獰猛な奴でして、味噌汁に偶然入ってると「アタリだ」と呟いてしまいます。そういえば、山のせせらぎでもシオムシを見た記憶があるんですが、アイツらはなんなんでしょうか。今度調べてみたいと思います。
いやー、自然っていいなあ。
追記:シオムシの画像を調べたら、知っている虫の画像が紹介されていたが、俺の故郷で呼ばれているものはまた別の虫のようだ。
テーマ:エッセイ - ジャンル:小説・文学
- 2007/06/20(水) 00:46:07|
- 悪文・駄文
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